お山に行く★プロローグ

たぶん、母が言い出したのは20年以上前だったように思います。

　母　「立山黒部アルペンルートに、いっぺん行ってみたいねん」


その後、今から十数年前、私一人で“下見”と称して
アルペンルートを通り抜けたことがあります。

バス、ケーブルカー、ロープウェーなどを、次々と乗り継がなあかんし
その乗り継ぎ箇所にも、展望台にも、必ず階段がたくさんあって
観光客が多くて、乗り物待ちにも時間がかかって

　娘　「結構大変やから、無理やと思うよ 」


　　　　　　　　　　　　


義姉夫妻（60歳代後半＆70歳代後半）が、この春に
山の上のホテルで一泊して、『雪の大谷』を見てきたと聞いたとたん
ひょっとしたら、母を連れて行けるかも～と思ったのです。

アルペンルートを一気に駆け抜けようと思うから、無理やと思ったけど
山の上で泊って、母のペースで移動すれば何とかなるかな～

なんせ母は高齢（満80歳5ヶ月）で、“来年”の保証はありません
思い立ったら実行しない訳にいきません
山荘もありますが、ここはサービスが行き届いている方がベストなので、
オフィシャルホテルに泊ろうと旅行社に出向いたら、空き室がわずか
選択の余地なしで、ホテルと日程が決りました。

母は、3年前に小さな事故に遭って、膝の靭帯を傷め
その後、階段を苦手としています
和式トイレもダメです
階段だらけのアルペンルート　どうなりますやら～～～